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私事(わたくしごと)告解「縁」

R01.09.05.countdown11.

目を背けてきた憂鬱 

その二「縁(えん)」(「カネ」の続きです)

 

僕は、人生を、好き勝手に食い散らかしてきた 挙句に 勝手に 責任能力の無い存在になった。

僕が、食い散らかしてきた「人生の代償」を

今も、僕の代わりに背負ってくれている人がいる

 

その人達は、決して強者では無く、つつましく人生を送る 普通の人、僕に関わった

ばっかりに、大切な「カネ」を失い また、失い続ける。

いたたまれぬ思いに、本当に頭を抱えてしまう。

 

H30.09.16 の救急搬送から約1ヶ月後、リハビリテーションの病院に転院した。身体に巻き付いた、管はほとんど無くなり、尿パックの菅だけがつながっている。転院の直前にシャワーを一ヶ月ぶりに浴びた。(浴びさせてもらった)

だがここでは、ほぼ「微睡(まどろみ)」の中でベッドに括りつけられていたので、自分の障害と向き合うのはこれからだ。

 

何より、年老いた両親の近くにこれた事が良かった。

この1か月、事あるごとに東京まで通わせていた。

完全看護とはいえ、書類の手続きなどが山ほどある。面倒を、見てもらえる肉親は今や親しかいない。

心労・疲労を心配していた。

 

あの人は、自然に寄り添ってくれていた。

いつも何も言わずそばにいてくれる 僕には何よりそれが、いとおしくて

「男はつらいよ」のリリーのような気持ちだった。 

転院先では、

僕には3人の理学療法士が担当として付いた。

「脳の働き」・・・大人の女性的な女子

「左下肢」・・・・若系ー頑張り屋女子

「左上肢」・・・・40代理論系メガネ男子

そしてそれぞれ毎日リハビリのカリキュラムが組まれた。

それに、ドクター、ケアマネージャー、そして担当看護婦大勢のスタッフが関わる。

 

入院期間は最初の診断で三ヵ月以上と言われた。

前の病院で一か月が経過していた…そんな余裕は無い、少しでも早く退院をお願いした。

 

これだけは救われた事だか、入院保険だけは解約せずに残してあった。

それでも、一つの病歴で三ヶ月がMAXなので年内には何としても退院する目標を立てた。

 

後で知った事だが、リハビリ入院の期間は、限度が厚生労働省のお達しで決められている。病院では、その期間内に、個人差のある後遺症を検証し、分類

(選り分け)、変異した個体の社会への、再適合の設計をするのだ。無論、その過程で治療の類は行われるが、主たる目的では無い。老人医療についても同様の事が言える。多くの点で身体障害と老人医療は似通っている。「カネ」が払える個体はその囲いの中にいる事が許され、本質を理解しないままに制度の恩恵を受ける。社会医療制度とは、そういうものなのだ。

食事は、ナースステーションの前の広間で病棟患者全員が集合して食べる。

最初のころは、車椅子に移動してもらっていた。

病棟には同様の個体が多数、ぼとんどが同様の症例の様だった。年齢は10歳位上が中心だろうか? 同齢はほぼいない感じだ。僕は、利き腕が麻痺で使えない、逆手でスプーンの日々が続いた。救急病院での出来事、モヤがかかり、モザイクのような記憶だが、

差し出された一口を、飲み込んだ目の前で医師と看護婦が大いに喜んでいた。

ものが食べれた最初だろうか?

あの時、もし飲み込めなければ

「道」は、更に厳しいものになっていだろう。

 

この環境は、実に不思議な安堵感があった。

ある意味、自分は『スタンダード』で、『優等生』だった。 障害と向き合う事は、「たやすいこと」のように思われた。

 

それよりも、放置された現実の方が大問題だった。

医療制度は『ケア(care)』という概念で、そういった所まで、ある程度はホローアップしてくれた。

スタンダード【standard】の意味

[名・形動]標準。規準。また、標準的であるさま。「スタンダードな型式の車」

 

ゆうとう‐せい〔イウトウ‐〕【優等生】の意味

1 成績・品行とも特にすぐれている学生や生徒。

2 言動にそつがないが、個性がなくおもしろみに欠ける人。

 

ケア【care】 の解説

1 注意。用心。

2 心づかい。配慮。「アフターケア」

3 世話すること。また、介護や看護。「患者をケアする」「ケアワーカー」

 

ケア【CARE】 の解説

《Cooperative for Assistance and Relief Everywhere》

世界の発展途上諸国の貧しい人々の生活向上のために、さまざまな援助活動を行っている国際的な民間支援組織。

国際事務局はスイス。

もとは、第二次大戦で大きな被害を受けた欧州や日本の市民に生活物資を援助する目的で1945年に米国で設立された民間支援団体が始まり。

まず、会社の事務所兼店舗が放置されたままだった。

もはやこの状態で会社を続ける事は不可能だから、

これを引き払わなければならない、

退院を待ってなどと、悠長な事は許されない。

言うまでもないが「カネ」もない。

 

あの人は、ベットの脇で丸椅子に腰掛けて、テレビを見ながら「コロコロ」笑みを浮かべている。

「シュークリームが食べたい…」 間食はまだ許されていない「今度ね~、マブッチに聞いてみよう」、『それな…』

『それな…』【SORENA】の解説

どこかの方言:僕は「だよね~」的な使い方をしている。

 

こうして僕の清算がスタートした。

H30.10.頃の話しだと思う。