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すごいな~『亀吉』との出会い①

先週の金曜日、ぶらり散歩の途中に

かねてから気になっていた『亀吉』看板に近づきベンチがあったので腰掛けてみた。

 

しばらくすると中からエプロン姿の明るく元気なおば様が出てきて声をかけてくれました。

「ベンチがガタついていて危ないから~中でお茶でも飲んでけば~」・・・こんな感じだ。

杖歩きなので気遣いしてくれたようだ。    

誘われるままに中へ・・・テーブル席に腰掛けて お茶を一服。

広いスペースにテーブル席が並ぶ、

いくつかのグループがミーテイングをしている。

入口付近はベーカリーショップのようだ。

先程のおば様はここのスタッフのようである。

 

奥にはマットを敷いてヨガ体操の団体もいる。

 

見回せば、壁面には

活動のパンフレットやチラシが並んでいる。

ここは、NPO法人シニアライフセラピー研究所

という団体の施設?お店?のようだ。

 

興味深々で観察していると、奥から女性が来て「お困りの事はないですか?」と声をかけてきた。わざわざ先程のおば様が知らせてくれたようで時間を割いてくれると言う・・・恐縮してしまう。

折角だから、メールアドレスを教えてもらい、自分なりに、一通り観察や予習をしてから改めてメールで質問させてもらう事にした。

 

真面目に活動されている方には本当にごめんなさい。

たいへん無知で失礼な事だが、僕は今一つNPO団体というものに信頼が置けないというか、よくわからない恐怖みたいなものを感じてきた。新興宗教に感じる気持ちと似ている。  そこで良い機会なので勉強してみようと思ったのだ。

 

NPOとはNon Profit Organizationの頭文字をとったネーミングです。Non profitとは非営利、Organizationとは団体・組織を意味します。

             直訳すると非営利団体ということです。

 NPOの要件として、1.民間で 2.公益に資するサービスを提供する 3.営利を目的としない 4.団体 とされています。

そのうち、特定非営利活動促進法(いわゆるNPO法)にもとづいて、法人格を取得した団体をNPO法人と言います。

非営利とは、お金をもらわないで(無償)活動するということではありません。

「営利を目的とする団体」との違いは・・・

得られた収益を社員や株主で分配するのが営利企業です。非営利で活動するNPOはこのような利益の分配を行わず、利益は今後の事業に充てなければなりません。利益の分配の有無が営利・非営利の分かれ目となるのです。

 

NPOに対する社会の期待!・・・

従来、公益、つまり世の中の不特定多数のもののための利益は、行政が担う分野と認識されてきました。しかし行政の原則は平等、公平です。

要するにみんな同じに扱われなければなりません。ところが、現代は人々の価値観は多様化し、社会問題も多種多様となっています。こうなると、平等、公平の原則に配慮し、法令に基づいて動かなければならない行政では、迅速で、きめ細かな対応が難しい場面が出てきます。例えば、災害など緊急を要する事態、時代の先を見据えた先進的な試み、規模は小さいけれども見逃せない社会問題などです。

 

 一方、行政に比べて小回りがきき機動性に勝る民間非営利団体は、個別の活動だけを見れば範囲は限られているかもしれませんが、全体としてみれば、行政での対応が難しい分野をカバーしつつ、行政とともに公益を担っていく可能性を持っていると言えます。

 

今までは、社会は行政と企業によって支えられていると考えられてきました。 つまり、行政は公益の分野を、企業は利益追求の分野を担っていたわけです。 しかし民間非営利部門がこの二つの勢力と並ぶ第三の勢力として成長し、行政と並んで公益を担う力を持つようになれば、市民主体の社会の実現に大きく役立つでしょう。この第三勢力の担い手として、NPOに期待が集まっているわけです。

  NPO法人のイメージの悪さについて

 

公益を期待される一方で、僕が感じていたような、負のイメージが大きいのも事実だった。

 

まず「非営利」という言葉が誤解を招いて良くない、株式会社との違いは利益の扱いだけで、収支の概念は大きくは変わらない。助成金で潤う  親方日の丸体質というのも大きな誤解で収益源が不安定な組織や企業に助成金が集まるわけがない。実際はNPO法人の増加に財源が追いつかず、助成金や補助金は目減りする一方、狭き門で本当に必要な所に届かない災害支援みたいな現状だという。

犯罪事例を調べてみると、国がお墨付きを与えたクリーンなイメージを「客寄せパンダ」に利用する悪質なプロ集団、組織による詐欺的犯罪が多く、設立の手軽さも手伝い犯罪組織・企業の「隠れみの」「客寄せパンダ」といった温床になりやすいのだ。実は特定非営利活動促進法(いわゆるNPO法)に対策は盛り込まれているのだが、機能していない。行政のお役所仕事ぶりを犯罪者に見透かされて利用されている形だ。

   「よろこび・尊さ」を真顔で語る姿

僕は高度経済成長期に子供時代を過ごし、バブルからリーマンショックまでリアルタイムで経験した営利時代の申し子のようなものである。「豊かさ」=私利私欲で慈善活動は強者の戯れのようにしか感じられなかった。

経済活性化の為、よく働いてよく遊ぶことが存在意義でボランティアを考えた事など無かった。

「デフレ」が浸透して経済が活力を失う中で「豊かさ」について新たな解釈を語る若者たちをメディアで見かけるようになった。福祉や災害救援に参加している人々が真顔で「よろこび・尊さ」を語る姿は、出来の悪い人情ドラマを見ているように胸焼けがした。

僕の心が捻じ曲がっているというよりもまだバランス良く体現できるリーダーがいないといった感じだろうか、メディアの取り上げ方も歯が浮きそうなアンバランスさを感じた。こうしてNPOに対する疑念の心が出来上がってしまった。

そろそろ『亀吉』に話しを戻そう。

僕に声掛けをしてくれた女性は

NPO法人シニアライフセラピー研究所の理事のひとりだった。

彼女から沢山の活動チラシとカタログをいただいた。「今日はこの後、音楽イベントがあるんですよ~」と忙しそうに、とても楽しそうな姿が好印象で『パン遊房』の味自慢をしていた。

 

ここでは障害者就労支援事業のスタッフや参加者が作ったパンを販売しているという。毎日完売御礼でよく売れているそうだ、ふるさと納税サイトの返礼品ランキングパン部門でなんと全国1位に輝いた素材や味にこだわる本物のベーカリー工房である。

 

障害者就労支援事業とは(継続支援B型)

 

作業分のお金をもらいながら比較的自由に働けます。

障がいにより企業などに就職する事が困難な下記の方に対し、

雇用契約を結ばずに働く場所を提供します。

就労継続支援B型とは障害者総合支援法「旧 障害者自立支援法」に基づく就労継続支援のための施設です。現地点で一般企業への就職が困難な障がいをお持ちの方に就労機会を提供するとともに、生産活動を通じて、その知識と能力の向上に必要な訓練などの障がい福祉サービスを供与することを目的としています。B型は雇用契約を結ばず、利用者が作業分のお金を工賃としてもらい、比較的自由に働ける"非雇用型"です。

ちなみにA型は雇用契約を結び、給与として受け取る形になる。

 

確かにひっきりなしにお客さんが入りパンを購入していく,イートインも可能で予約も受付ている。立派に自立したベーカリーである。 雇用契約が無いという事は最低賃金などの概念も適用されないという事であろうから安価な労働力を創造していると言って良い。

これも立派な企業努力であるが、モラルが問われる難しい取り組みだと思う。

確かに主旨の問題ではあるが、一般企業が労働力不足に苦しみ人件費に喘いでいるのは現実だ。だからこそ新たな「労働力」の担い手の発掘に意味があるのかも知れない。

『亀吉』は奥が深い・・・しばらくシリーズで取り上げるのでお楽しみに!

 

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